Importante Esprit簡易辞書

        け 
  す     つ  
 に ぬ ね の     
 み   も  ゆ 
ら り    わ

※並びは読みに準じます



[  ]
・アーティチョーク(Artichoke)
メインキャラクター。元戦闘用ヴィンカ・レム・キトル(擬人型機械人形)の少女。現在は修理をされ、給仕係としてクラーリーに付き添っている。ゴミ捨て場に捨てられていたところをクラーリーに拾われた。制御装置をつけてはいるが、とんでもない馬鹿力を持つ。機械人形には無い感情や心がある、特異な存在。

・アカカズラ
ツタ状植物。ツタには鋭いとげがあり、小さな白い花をつける。果実は成人男性の親指の爪大、雫型。皮と果肉が紅いことからこの名がついた。果実からは上質な酒を造ることができる。平地では球状のツタ籠のような形を取るが、近くに樹木があるとそこに巻きついて成長する。乾燥した草原で多く見られるため、ロゼヒップ領国の特産品となっている。

・悪魔
魔界より呼び出される悪魔の一族。単体の戦闘能力は低いが、知能が高く、連係プレイを得意とする。独自の文化を形成する。翼を持つものは上位クラス。下位クラスの悪魔は道具を使わず、鋭い爪と牙を持って戦う。角は通常1〜2本。

・アナグモ
地中に巣をつくる虫の魔物。外見は我々の世界の蜘蛛に似ているが、足は6本。肉食。自分よりも小さな生き物は何でも捕食する。成虫の体長は約3メートルほど。巣によって簡単な組織が形成されており、餌を採るのはもっぱらオスの役目。オスとメスの割合は、一つの巣につき4:6。乾燥した地域に生息し、巣穴の入り口を通りかかったものに糸を吐きかけて捕らえる。この『見張り』はオスが勤め、一日交代制らしい。獲物は巣穴の最奥へと運び込まれ、、生きたままメスが食べ、残った死骸をオスが食べる。巣穴が入り組んでいるのは、逃げた獲物が簡単に外に出られないようにするためだというのが一般論。

・アニス(Aniss)
エストルの闘技場の地下に幽閉されているバレリアンの少女。種族特有の殺戮衝動『ビエニス』に苛まれている。

・アリウム(Allium)
イクテリナ(吟遊詩人)たちの用いる楽器の一つ。携帯に便利なように小さく、軽く、しかし音はよくと作られた小型の竪琴。弦は通常、植物の繊維や動物の腱から取ったものに、ルピナス(祈歌姫 Lupinus)のルピネ(祈歌 Lupine)を織り交ぜて紡いだものが使われる。

・アルピネ(踊子-Alpine)
踊りを踊り、神々への感謝やメッセージを伝える踊子の総称。女性がほとんどだが、稀に男性でもアルピネとして有名になる者もいる。もっぱらイクテリナ(吟遊詩人)の歌にあわせた踊りを踊り、内容によって踊りも変化する。踊りだけではなく楽器も弾け、剣の舞も行うため剣技に長けたものも多い。

[  ]
・イクテリナ(吟遊詩人-Icterina)
楽器を弾き、物語を紡いで人々を楽しませる流浪の人々。単独で旅をするものが多いが、中には大所帯の流浪集団(ポート)を組んで旅をする者たちも存在する。各地を旅して詩想を練り、土地に伝わる伝説を他国の者に語らうことを生業としている。

・イレス(竜-Ilex)
ジーグ=イ=タリスに生息する、鱗を持つ生き物のうち陸上に暮らす一族のことを言う。主な区別は、○蛇竜 ○鳥竜 ○人竜 となっている。蛇竜は一つ目で手足は無く、特殊な眼光を所持している。鳥竜は鋭い鉤爪と長距離を飛行できる巨大な翼を所持している。人竜は竜の中でも高度な知能を所持し、人間と同様二足歩行、言葉や独自の魔術を操り、全身が鱗で覆われている。人竜は人間に見つからないように隠れて暮らしており、今までの発見例や研究資料は極端に少ない。

[  ]
・ヴェリス(領国騎士-Veris)
領国の所有する騎士。上位はエリジェロン(近衛騎士)。辺境の村などに派遣され、領主の目が届かない場所の治安を守る。ところどころに駐屯所があり、悪さをした者はそこに引き渡される。正義感が強く、熱い男たちがほとんど。

・ヴァリエガータ(天主騎士-Variegata)
領国の所有する領主の傍仕えの騎士。エリジェロンの中でも特に実力があり、領主に信頼の置かれている者しかなることができない。領主の名の下に実力を発揮する、いわゆる大臣のようなポジションにある者たちのことを言う。騎士たちのリーダーでもあり、領主の忠実な懐刀でもある。「天主」の字が示すとおり、元は神々の傍仕えの騎士を示した。現在では領主を神に見立て、こう呼ぶ。

[  ]
・エストル(Estol)
ロゼヒップ領国の首都。五年前に比べて、人口はおよそ二倍ほど増えている。外から大量のクロクス(商人)たちが流入して商売をするため、非常に活気がある。荒くれ者たちが腕を競う闘技場と、ロゼヒップ領国最大の規模を誇る図書館がある。闘技場は命の危険も伴うゆえ、閉鎖するよう求める声もあったが、流れ者であるカラム(傭兵)たちの格好の稼ぎ場でもあり、娯楽施設がここしかないこともあり、結局のところは残されているらしい。なお、闘技場自体は非常に古く、壁には【神々の言語】が彫り付けられている。

・エリジェロン(近衛騎士-Erigeron)
ヴェリス(領国騎士)の上位に位置するエリート集団。ある程度の経験と功績を得た者が昇格できる。主に領国の首都を警護し管理する。頭のよさだけではなることができない、とても難しい職業。

・エルデア(学者-Elder)
魔術の才能が無い、世界の真理を探るものたちのこと。エルド(学術)を元に真理を追い求める探求者。研究の傍ら、自らの知識を伝えるべく本を書いたり、学校で教鞭を取る者がほとんど。

・エルド(学術-Eld)
人間の知識を駆使した術のこと。医術や薬学などが含まれる。自然の力を操る魔術とは異なり、あくまで人間の力の及ぶ範囲の術である。

[  ]
・オシマム山脈(Ocimum)
大陸の北に位置する山脈。内に霊峰を抱き、頂上にカレンドラを有する。山脈を隔てたさらに北は極寒の大地。

・おチビちゃん
クラーリーをからかったカルダの手下が言った言葉。この後彼は足を氷漬けにされてしまった。身長が低いクラーリーは、「チビ」や「豆」という言葉に敏感に反応する。からかいすぎて魔術の餌食にならないように注意すること。

・鬼
魔界より呼び出される鬼の一族。考えることは苦手だが、単騎単位での戦闘能力に秀でている。上位の鬼は、悪魔をしのぐほどの高い知能と戦闘力を持つ。複数の集落があり、それぞれ上位の鬼が治めているらしい。角は通常3〜6本ある。

[  ]
・貸し馬屋
旅人の足となる陸の便、馬を有料で貸し与えることを生業とする者たちのこと。便利ではあるが、馬の食料代など意外と金がかかるため、もっぱら一般の旅人たちは徒歩で移動する。

・『神の番人』
3500年以上前に大成した装甲型機械人形の最高傑作。防御力に優れる上に、機動性、敏捷性も大幅に効率があがっている。人間に近い形をしていたとされるが、詳しい資料は残っていない。神の御許に向かう人間たちを試す役割を持っていたらしい。

・カラム(傭兵-Carum)
己の腕を売る自由戦士たちの総称。実質上は何でも屋なので、貴族などからは道具扱いされることがある。動きやすい服装を好むため、鎧はつけない。ナスターに流れ着いたディルは、槍を扱う凄腕の傭兵。

・カルダ(Carda)
通称『騒ぎ屋』のカルダ。ナスター一帯を荒らしまわっている。領国騎士に追い回されているものの、逃げ足が速いのか一向に捕まらない。旅人には強盗、近隣の村や町には強盗と恐喝、拉致など、悪行の限りをつくしている。

・ガルデニア領国(Gardenia)
大陸最大の規模を持つ最北端の領国。オシマム山脈を含む広大な土地を所有し、あまりの巨大さのため都市は二つしか存在しない。領国騎士と近衛騎士の規模と質は大陸最高峰。首都はメディカーゴ。

・カレンドラ(Calendura)
霊峰オシマムの頂上にある『天空に最も近い都』。ありとあらゆる技術が集結した、神の御許にある都の名前。中央に『神の住む家』を抱く。

[  ]
・給仕係
ヴィンカ・レム・キトル(擬人型機械人形)の就く職業。人間の身辺の世話や雑務をこなす。一家に一人いるのが普通。壊れれば新しい給仕係のレム・キトル(機械人形)を買いなおすことができる。アーティチョークは元戦闘用のレム・キトルだが、現在は修理されてクラーリーの専属給仕係となっている。

[  ]
・クラーリー=スクラレア(Clary=Sclarea)
メインキャラクター。小柄な矮躯の少年魔術師。自意識過剰のナルシスト、「自分以外の人間は須らく下等生物」と豪語する。うんちくを垂れたがる困った癖を持つ。自称大天才だが、自ら証するだけある魔術は天才以上の腕がある。よくアーティチョークに抱きしめられている。

[  ]
・コムフリー(Comfrey)
トランク型のキャリーバッグのこと。通常は鍵がついており、持ち主が鍵を所有する。小さな見た目に反して、意外とものが入る。旅人だけでなく一般の家庭でも広く使われている。食料保存に適した作りのコムフリーもある。ちなみに持ち歩くのは機械人形の役目だが、人間も持ちやすいようになっている。

[  ]
・サーピュラム・イレス(蛇眼竜-"Serpyl-lum"-Ilex)
蛇竜に属する、もっとも一般で知られている竜。「Serpyl」は蛇、「Lum」は目、眼のこと、「Ilex」は竜のことを示す。ジーグ=イ=タリスの蛇は基本的に一つ目だが、その目は昼夜を問わず機能するほか、舌がレーダーの代わりをしている。通常は地上を這って移動し、退化したが一定高度を保てる翼で時折空を飛行する。蛇眼竜はこれの他に、見たものの身体的自由を奪うことができる特殊な眼光を所有する。蛇系竜はこうした特殊な眼光を持っているもので種別され、それによって名称が変化する。

[  ]
・ジーグ=イ=タリス(Dig-I-talis)
四つの大きな大陸と、新たに発見された一つの島国から成る、機械技術と魔術が融合した世界。それぞれの大陸ではそれぞれの領国があり、領主の名のもとに治世が行われている。北は神の降臨せし大地、最大の大陸『エグランテ(Eglante)』。南は深き樹海に覆われた、緑の大陸『カニーナ(Canina)』。東は小さき人々の暮らす、技師の大陸『ルブラム(Rubrum)』。西は常に風の吹く地、微風の大陸『ガリカ(Gallica)』。そして新たに見つかった神秘の国、島国『テンモン(Ten-mon)』で構成されている。
「Importante Esprit」の舞台となるのはエグランテ大陸、神を霊峰に頂いた最大の大地である。

[  ]
・戦斧
戦闘用に作られた斧。殺傷能力を高めるため、刃の部分が巨大。その分だけ重く、扱いづらい。

[  ]
・「空を駆ける星をつかむ思い」
ジーグ=イ=タリス風の言い回し。いわゆる「喉から手が出るほど欲しい」。

[  ]
・大天才
クラーリーが自分を示して言う言葉。複数の天才的才能を持っているのが、すなわち大天才らしい。

・短剣
果物の皮をむくことはもちろんのこと、護身用としても使える短い剣のこと。女子どもでも手軽に扱えるため、生活に密着したポピュラーな存在でもある。

[  ]
・チック(Chick)
フォークのこと。料理に突き刺して使用する。木製が一般的で、鉄製はやや高級。銀製もあるが、銀自体が希少価値が高いため、滅多なことには使われない。ちなみにスプーンは「アープ」、食事用ナイフは「ヘリアン」という。

[  ]
・ディル(Dill)
メインキャラクター。ナスターの町でクラーリーと出会い、雇われたカラム(傭兵)。無口で寡黙だが、意外と好戦的。無類の酒好き。腕と足が義肢で、槍を操る。アカカズラの果実酒に似た色合の、獣を思わせる瞳をしている。名前は本名らしいが、名字は名乗らなかった。

[  ]
・トリフォリューム(空間転移-Trifolium)
神々と人間が共存していた時代に神が使用した魔術の一つ。空間を自在に行き来することができる。人間が使用すると暴発する可能性があり、異次元に飛ばされて二度と出られないという。

[  ]
・ナスター(Nastur)
パースリーの北にある小さな町。パースリーと同じく、貿易の中継地点としてにぎわっている。付近を荒らしまわる『騒ぎ屋』カルダの根城もこの近くにあるらしい。

[  ]
・パースリー(Parsley)
大陸の南東に位置する村。南の海にある港町と陸地の都市を結ぶ中継地点として、そこそこにぎわっている。小高い丘に呪われた石の塔を有し、ちょっとした話題を呼んでいる。クラーリーのふるさと。

・パペリッチ(Papperichi)
エストル闘技場の看板司会娘。明るい蜂蜜色の髪と、くりくりした大きな瞳が可愛らしい女の子。アニスとは友達。愛称はパペル。

・バルム(技師-Balm)
機械を直すことで生計を立てているものたち。機械専門の技師を言う事が多いが、細工師、建築家、職人なども技師に含まれる。師弟制度の下、師匠の技術を弟子が継承していく。

バレリアン(Valerian)
別名『獣眼の民』。エグランテ大陸の東西南北に集落を作る戦闘民族。個体が傷を負うなどの危機状態に陥ると、先祖返りを起こして獣の本能を解放する。北の一族が最も先祖である獣に近く、次いで東、南、西の順に人間に近くなっていく。男女共に好戦的なことで知られる。また種族間の結束も強く、同族意識が高い。『Importante Esprit』の十五年前、その能力が危険視され、集落の一掃作戦が決行されて以来、姿を見ること自体が稀になってしまったらしい。

[  ]
・ビエニス(Bienis)
バレリアン特有の殺戮衝動。身体の欠如により起こるらしいが、詳しい原因も治療法も一切不明。軽度ならば相手を傷つけることにより治まるが、重度の患者は相手を切り刻み、内臓を喰らい、血を飲まなければ正気に返らない。また、それによって精神を磨耗し、最終的には狂い死にをしてしまうという。治療法は現在のところ見つかっていない。

[  ]
・フルティコ(Frutico)
木や鉱物、金属で作られる横笛。いわゆるフルートやピッコロなどの類。金属のフルティコは最高級品で、滅多なことでは手に入らない。柔らかく暖かな音色が特徴だが、高度な技術を持ったものが扱えば、人間の声にも似た音や鳥の声など、一本のフルティコで様々な音域が出せるという。

・プリムラ(Primula)
アナグモに捕まっていたアルピナ(踊子)の少女。弱いながらも魔力を持ち、アリウムを弾き子守唄を歌ってアナグモを眠らせ、何とか命を繋いでいた。豊かな黒髪と蒼い瞳を持つ。年はクラーリーよりも下らしい。アーティチョークと再会の約束をし、仲間と共に再び旅立った。

[  ]
・ベータ(騎士-Beta)
ヴェリス(領国騎士)とエリジェロン(近衛騎士)を合わせて言う。まだ双方の区別がついていない子どもたちがよく使う。

・『ペリーラの涙石』『ペリーラの情愛』
ガリカ大陸で発掘される上質の宝石。通常は透明に近い水色をしているが、稀に成分の変化で真紅の石が生産される。ガリカ大陸に住まうジャスムの技師たちは、薄い板にしたこの石に祈歌姫ペリーラの彫刻を施す。リナリア(貴族)やイクテリナ(吟遊詩人)らが好んで所持する。

・ヘルバー=バローナ(Herba=Barona)
クラーリーたちの前に現れた、カレンドラのヴァリエガータ。自らを『神の代行人』と称し、「神の意志に基づいて」クラーリーを抹殺しようとしている。焔色の髪と萌芽色の瞳を持ち、目元を仮面で覆っている青年。基本的に無表情、レム・キトルのように平坦な口調だが、時折感情を垣間見せることもある。ディルの古い知り合いらしい。

[  ]
・ポート(流浪集団 Port)
ひとところに居住せず、当てもなく各地を流浪する人々のことを呼ぶ。元は放浪する羊たち「ポート・ウ・ラーカ(Port-u-laca)」という意味で使われた南の大陸の言葉。いつしか言いやすいように縮められて、流浪する集団単位の人々を指すようになった。人数はおおむね十人以上から使われ、それ以下の場合は「イクテリナ(吟遊詩人)さんたち」「傭兵(カラム)さんたち」などと複数形で呼ばれる。例えばイクテリナポートは我々の世界でのジプシーのような集団、カラムポートは旅をしながら大人数で仕事にあたる、流浪の傭兵集団のことを示す。

[  ]
・魔金属
失われた強化の魔術を施した金属のこと。強化された金属は蒼く染まる。現在の装甲型機械人形は、遺跡などから発掘されたものの中身を取替えて使用されていることが多く、実際一から魔金属の外殻装甲を作り出すことは無い。

・魔物
人間以外の異形のものたち。召喚術で呼び出された高位精霊、鬼、悪魔は魔物に含まない。人間に害を及ぼすものもいれば、人間に有効利用される魔物も存在する。また、独自の文化を形成するものもいる。

[  ]
・ムール・エイン(魔術師-Mull-ein)
自然界にある元素を組み替え、新たな力を生み出すものたち。学者と同様、世界の真理を追究する探求者。魔術の才能を持つ学者を総じて呼ぶ。学校で才能ある子どもに魔術を教えたりもする。また、世界中を旅して真理を探す者も多く存在する。クラーリーは類稀なる魔術の才能を持った少年であり、若き探求者でもある。

・ムール(魔術-Mull)
自然界にある元素を組み替え、新たな力とする手段。ある程度の修行と才能がないと扱うことはできない。

[  ]
・メドゥス(魔猟人-Meadows)
魔物狩りを生業とする人々。ヴェリス(領国騎士)やカラム(傭兵)とはまた別に、有償で魔物を退治して生計を立てている。魔物に対する知識が豊富で、経験から退治方法を見出し的確な対処をする。書物に書いてあることよりも、己の経験や親・仲間内からの情報を重視する傾向があり、そのためかエルデア(学者)からは嫌われている。集落はなく、一人前と認められれば親元を離れて独立する。職につくにはある程度の修行を積まなければならない。外のものが志願する場合は、まず始めに師となるべき人物を探さなければならない。ある程度の能力が認められれば見事に弟子入りとなるが、その修行は厳しい。飛び道具の扱いが得意であり、また時折魔術を扱うものもいる。

[  ]
・槍
元は狩猟用として開発された武器。長い柄の先に刃がついている。重量があり、扱いも難しいため、剣や斧よりも扱うものは少ない。が、槍の扱いに長けるものが使えば、これほど強く恐ろしい武器はない。ディルが愛用する。

[  ]
・「呼ばれる馬鹿に踊る馬鹿」
ジーグ=イ=タリス風の言い回し。「噂をすれば影」に「踊る阿呆」が加わったような意味がある。

[  ]
・ルピナス(祈歌姫-Lupinus)
魔力を帯びた歌を紡ぐ神秘の歌姫。遙か昔に神が下賜された言の葉の数々より、感じ取る旋律を歌に編み上げることで様々な奇跡をもたらす。その奇跡は時に魔術師を凌駕することもあると言われているが、ルピナスの総数自体が少ないため、その力を目にする機会は少ない。愛する者とついぞ結ばれずに命を落とした悲劇の祈歌姫ペリーラの物語で知られるためか、祈歌姫=悲劇のヒロイン、というイメージがあるらしい。

[  ]
・レム・キトル(機械人形-Lem Citr)
無機物で作られた体に人工知能を持ち、内臓命令によって動く自動人形のこと。感情を持たず、内臓命令を最優先する。給仕係や従者は彼ら専用の職業。文句を言わないため、使い捨てにされることが多い。アーティチョークは感情があるため人間とよく間違えられるが、身体機能および内蔵機能を駆使した戦闘を得意とする元戦闘用機械人形である。

・レム・ダウカス(機械渓谷 Lem Daucus)
東の大陸にあるとされる、壊れた機械たちの墓場。切り立った崖と荒れた大地にあり、ジャスムと呼ばれる小さき人々以外は危険な場所とされている。

[  ]
・ロゼヒップ領国(Rosehip)
大陸の南部に広がる草原地帯の領国。首都はエストル。アカカズラの果実酒が主な輸出品。また楽器技師の集うラヴェンドラも有名である。エストルには闘技場と大規模な図書館があり、腕を試すもの、学者や魔術師なども多く訪れる。

・ロンガ(Longa)
いわゆるテント。一人旅から大所帯の団体旅行まで、幅広くサポート。雨を凌いだりできるが、しっかりと張っておかないと風で飛んでいってしまうこともある。ついでに人数によって大きさも変わるので、意外にかさばる。大所帯になるポート(流浪集団)は無いと困るが、少人数の旅の場合、無くても別に困らない。お金に余裕のある方はどうぞ。






::: Back :::