『螺旋ノ彼方』世界観設定集

1 世界


・世界の中央に佇む『神ノ国(しん の くに)ヘノ重キ扉』、その扉を有する島を中央に据える、創造神テラレシートが創り賜いしこの世界を『螺旋ノ彼方』と呼ぶ。世界とは扉を中心に島々が螺旋状に配置され、構成されたものである。島の周囲は海があり、海の最果ては神ノ国より流れ出した巨大な滝で囲まれている、と言われている。

・『螺旋ノ彼方』の島々は海流でつながれ、人々は船を用いて行き来する。例外として空中に浮いて彷徨う、『翼持チ護ル空ノ父』ヴィタに守られた「飛ノ国(ひ の くに)」、海流を外れたどこかにあるとされる秘境、『鱗持チ護ル海ノ母』アルファに守られた「流ノ国(りゅう の くに)」がある。

・複数の神々とその眷属にいる中下級神、精霊が溢れており、彼らの力を借りる「奇跡」や、「奇跡」の持つ力をある公式や論理を組み込むことで向上させた「魔術」が存在する。と同時に、機械技術もある程度は発展している。信仰は島を治める上級神が基本となっているが、強制はされていない。神は「巫女」を通じて人々に神託を授け、島を管理している。

・一つの島は一つの国家、王権制度で成り立っている。島自体が巨大な国家になっており、島と島を繋ぐ港町と、幾つかの大都市、そして大都市と大都市を繋ぐつなぎの街、国王が住まう城が存在する王都で構成される。一つの国に王は一人、絶対的な権力を持つが、神をその身に宿らせることができる巫女には決して逆らってはいけない。

・巫女は島を管理する神をその身に宿らせ、国王は年に一度神を通じて神託を受け、政治の方向性を定める。巫女を汚せば罰が下される。当然巫女は王の上の位に属し、国は全力で巫女を守らなければならない。巫女もまた国に一人、神から選ばれた娘だけが巫女になる。巫女は神の声を聞く神殿に住まい、迷う人々に道を示す役目を担う。また巫女は神の力を宿すため、選ばれた娘はある日突然「奇跡」が使えるようになる。巫女に宿る神は島を管理する神ただ一柱だけである。

・種族は様々あり、我々と同じような人間と、体の半分が獣の半獣が全体の八割を占める。残る二割は特別な種族たちで、島々の先住民族などがこれに当たる。(詳しくは4の項『種族』を参照)



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